オオブログ!

答えのないことを考えるのが好きな大学院生のブログ。

例の女性蔑視発言と、その後の展開から感じたこと

こんにちは。

 

タイトルが全然ゆるくないですが笑、内容はゆるくやっていきたいと思います。

 

先日、某・元日本オリンピック委員会会長の発言によって、注目を浴びたこの話題ですが、

 

新会長には女性が就任し、さらに、これまで35人の理事のうち、7人しかいなかった女性が、19人にまで増えたというニュースを見ました(結果、理事数は45人に増加)。

 

発言自体は社会的に許されるものではなかったと思いますが、

それが引き金となって、他国から失った信用を取り戻すべく、国際的アピールのような形で、女性の登用の増加につながりました。

 

本来であれば、男女に関わらず、正当に評価されたメンバーが選ばれるべきで、その結果、役員の男女比がほぼ平等になるような状態が理想だと思いますが、

今の日本には、無理やりでもこのような女性を積極的に起用していく風潮が必要なのかもしれません。

 

エコノミスト誌によると、OECD加盟国のうち、日本における「女性の働きやすさ」はワースト2位のようです。

女性の働きやすさ 日本はワースト2位 主要国とどう違うのか | NHKニュース

 

橘玲さん著の「女と男 なぜ分かり合えないのか」を、僕の彼女が読んでいたのですが(行動進化学が好きな人なので、僕と彼女の関係はご心配なく笑)、

その本のなかで、リスクがある(例えば、昇進できない可能性がある)場合は、本能的に男性よりも、女性はそのリスクを取らない傾向にあることが研究によってわかってきていると書かれてあります。

 

なので、いくら企業や政府機関が、「誰にでも門戸を開いていますよ」と口で言っていても、実際に管理職や国会議員として働いている女性の数が少なすぎて(昇進できるというビジョンがなく)、

女性はそういった職業を選ばなくなっていき、結局、女性の重役が増えないというスパイラルになってしまっているのかもしれないなと考えました。

 

だから、まずは無理やりでも数を増やしていく。

こういうことを言うと、「正当に評価しないと、その機関の質が落ちる」みたいな意見を言う人を見かけるのですが、

僕としては、そもそもまだ社会的活躍のポジションに立候補・応募する女性が少なく、正当に能力だけ評価しても女性の比率は上がってこない(男性がまた大勢になってしまう)のかなと思いました。

 

少し話は変わりますが、女性芸人No.1を決めるThe Wという大会があります。

 

お笑い好きの僕としては、本来は、お笑いに女も男も関係ないと思っていて、M-1・R-1だけで良くないかって思っているのですが、

 

その理想を達成するには、女性のお笑い芸人が少なすぎる。

 

もちろん、なりたくない人を無理やり芸人にさせる必要はないのですが、女性芸人の活躍する場をまずは作って、女性で芸人を目指す人を増やし、芸人の数に男女差がないようにしていくのが、

僕の「お笑いに女も男も関係ない」という主張をする前に、やるべき事なんだと思います。

 

とは言っても、やはり女性にしかできないこと・男性にしかできないことはあるので、そこからは目を背けずにやっていかないとなと思います。

 

女性にしかできないこととして、一番わかりやすいのは出産です。そのほかにも実際はもっとあると思います。

 

僕、大学の学部時代にネズミを飼う研究をしていたのですが、フェロモンか何かが出ているのか、女子学生のほうがネズミがなつきやすいという経験則が、研究者内でありました。

 

面白いですよね。この女性特有のフェロモンのようなものは、なんとなくですが幼児保育なんかにも関わってきそうな気がします。

 

さらに、先程の例のように、そもそも男女でリスクなどに対しての考え方が違うので、男女間で人気の職業も偏ってくると思います。

あと、力仕事とかも、男女で職業が偏りそうなものの一つですね。

 

同じ職業内で待遇を平等にするのは比較的簡単ですが、男女で選ぶ職業が違うとなると、違った職業間での待遇(例えば給料)の差などをどうしていくのかも、今後の課題だと思います。

 

ゆるく書こうと思ったのに、話題が話題だけに真剣に書いてしまいましたね、、、

 

何が言いたかったかというと、「門戸を開く」というように、自由にさせていても、なかなか女性問題は、解決しないと感じます(特に日本のような保守的な社会では)。

 

なので、初めのうちは、ある程度強制的に、女性が働きやすくなる制度をバンバン作って、女性の進出をさせていく必要があるのではないでしょうか。

 

制度がなくても男女平等になるのが理想なのは十分わかっています。

 

僕も本当は、こんなに「女性を進出させる」などという言葉は、何度も言いたくありませんが、現状できていないので、あえて言っています(誤解されたくないですが「させてあげる」というような意味は微塵もありません。というかそんなことができる立場じゃないですし…)。

 

また、女性が自分たちの環境をよくしろ!と提言すると、自分たちの利益のためにやっているのではないかと思われると女性たち自身が考え、言いづらいと思うので、

こういうことは、女性よりもむしろ男性がもっと言っていくべきだと思います。

 

男性である僕は、女性の苦しみは本当の意味では何もわかりませんし、的外れなこともあるかもしれませんが、

まず現状、優位な状態にあるとされる男性側から、女性の境遇について理解しようとする姿勢を持つのが重要というか、そうしないと何も始まらないと思います(国会も、企業の意思決定の場もまだ男性が多いと思うので)。

 

最後に、各国の女性に関する政策をまとめた記事をシェアしておきます。

コロナ対応を見て、政府の判断の重要性を、国民は感じたと思います(経営を制限されたり、GoToというウイルスの移動を促す政策で感染が収まるのが遅れたり、、、主観ですが………)。

なので、政策から各機関に介入していくのが、とりあえず手っ取り早いのではないでしょうか。

国際女性デーに考える 女性リーダー台頭を阻むものは: 日本経済新聞

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

おまけ:男性に対しての差別がなくはない話

個人的な意見ですが、女性に比べ、男性の「性」自体は、軽視されていると感じる時はあります。

良い例えが思いつかないですが、僕の中学校の野球部では、全員外で服を着替えていたし、高校の野球部も1年生は外で着替えていました。もちろん女性はみんな部屋が与えられてそこで着替えていました。当時は何も不満はありませんでしたし、むしろ楽しんでいましたが、「男なんだからいいだろ」という風潮がたぶんあったのだろうなと思います。

女性が現在の社会に感じているであろう不満に比べると、しょうもないようにも思えますが、これからは、こうした小さな「なくせる差」は、積極的になくしていったほうが男女お互いにとって、いいと思いました。