理解した。
収益の構造上、日本の大学が設備投資などでアメリカの大学に勝てるわけがないのだと。
まずは下の写真を見てもらおう。
これは大学のアメフトのグラウンドだ。
プロのグラウンドって紹介されても信じるぐらい、立派なグラウンド。神宮球場みたいですね(適当)。
しかも大手の銀行の名前も入っている。
そしてグッズを売り、チケットを売り、多額の収益を得ている。
そしてこのような、お金を稼げる設備にまた投資する。
タイトルにも書いたように、アメフトのコーチへの給料も投資になるのだと思うが、
アメフトのコーチの給料が高い→より良いコーチを確保→チームが強くなる→チケットが売れる、みたいな構造なのだろう。
逆に、たとえば自転車競技のようなアメリカではマイナースポーツの部活には、全然お金が降りてこないらしい。
日本の感覚からすると、州立の大学がそんなことして良いのか?と感じるが、こういう事を平気でして(市場に委ねて)、バンバン収益を得ようというのがアメリカの大学のスタイルのようだ。
日本の部活も、もちろんみんな全国を目指してやってるけど、僕の知る限りでは、ここまでの収益化はしていない。
研究にもこの流れは入っていて、
PI(主にProfessor, Associate professor, Assistant professor)が獲得した研究費も、一部は大学にマージンを取られるらしい。どんだけ取るねん。
だからお金が取れるインパクトのある研究は推奨されるし、自ずとPIどうしにも競争力が生まれる。給料も差がある。(なぜ日本の大学教授の給料はアメリカの大学より低いのか?|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト)
日本の国公立大学だと、PIはどれだけ頑張っても職位が同じならみんなほぼ同じ給料だ。特に市場の原理を感じる場面はない。
もちろん、日本の研究者どうしも、国の研究費(科研費)を取れるかどうかという競争はあるが、個人の給料や大学から分配される研究費にアメリカほど競争はないように思える。
それは大学が「市場」になっているかどうかの違いなのではないかと感じた。
僕のいるH海道大学は、カフェとかも併設していて、コロナ前はインバウンドもあったと思うが、どれぐらいの収益が出ているのか気になった。
まあ、設備投資を見ている限りアメフトほどではないことは確かだが、、、
ではまた!