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答えのないことを考えるのが好きな大学院生のブログ。

【Bell Musium】博物館はその土地に特化した展示が面白い【氷河期・湖】ミネソタの歩き方016

週末に遊ぶ友達もいないので、一人で大学内にあるBell Musiumという博物館に行ってきた。

 

webサイトによると設立は1872年らしいが、3年前ぐらいに移転か改修がされたようで(伝聞なので確かではない)、見せ方が現代風で凝っているなと思った。

 

場所は、僕の所属している研究室があるセントポールキャンパスにかなり近い場所にある。

 

いつも研究室に行くときに自転車で通っている道で行くのが一番早いが、オフの日にまで同じ道を通ってたまるかという意地で、いつもと違う交通量の多い道で行った。

 

いつも行く道は、自転車とバスしか通れない専用道で、学生のためにあるような道だ。アメリカの大学のその地域内での優遇のされ方についてはまた別の機会にまとめたい。つまり、いつも行く道はめちゃくちゃ自転車を漕ぎやすいが、めちゃくちゃつまらない道だ。

 

あえて交通量の多い道に行くと、若干騒がしいが人の生活を感じることができる。Como Avenueという道にKazamaというラーメン屋さんがあり、美味しいと評判なので、いつか行ってみたい。

 

だが交通量が多いのも束の間。ミネアポリスを抜けると、雰囲気がガラッと変わる。現代感のあるミネアポリスとは違い、セントポールには少しレトロな雰囲気の家が並んでいて、一昔前のアメリカの景観が保全されている。たぶん。

 

雑な説明だが、坂を上り(ミネアポリスセントポールは上り)、広い通りに出ると、Bell Musiumがある。

 

またさらに脱線するが、ロードバイクのような自転車は駐輪する用のスタンドが付いていないことが多い。日本の駐輪スペースは何もないから、いつも僕のようなロード乗り(実際乗っていたのはランドナーという車種だが)は、壁や電柱に立てかけるしか停める方法がない。

 

しかし、アメリカでは駐輪スペースにほぼ必ず自転車を立てかける用の地面から生えた輪っかがあり、U字ロックで自転車とその輪っかを繋ぎとめることが出来る。

 

日本のロード乗りがたまに遭遇する、店を出た後に壁に立てかけていたチャリが倒れているということが起こらなくてありがたい。

 

話がめちゃくちゃ脱線した。もはや脱線がメインなのかもしれない。

 

博物館に入るとまず、料金を払わないといけない。

 

調べてなかったが、10ドルぐらい払うのは覚悟していた。係の人に学生ですか?と聞かれ、正直にスタッフですと答えたのだが、なぜか無料で入れた。

 

僕は日本では学生だが、アメリカにはResearch Scholarという肩書きで来ており、大学内でのIDであるU cardにもAffiliate Staffと書かれてある。

 

IDを見せてと言われたのでそのAffiliate Staffと書かれたU Cardを見せたが、それでも無料だった。たぶん、大学関係者なら無料なのだろう。係の人もそういう意味で学生ですか?と聞いてきたんだと思う。

 

2階に展示があると言われたので、正面の大きな階段を上って2階に行った。

 

まず左手に宇宙系の展示がある。

専門用語はわからないのでたまにググりながら見ていた。

 

"light years away"が「光年」と知り、awayがついていることで、距離の単位であることがわかりやすいなと思った。

日本語の「光年」は、しばしば時間の単位と勘違いされていると思う。

 

山口百恵の「さよならの向う側」の出だしは、「何億光年 輝く星にも 寿命があると~♪」だが、

これは「寿命」と言ってしまっているので「光年」を時間と思って使っているのではないかと思う。これでもし、この遠さでも見えるぐらい輝いている星にも寿命があるという意味だったら、言葉足らず過ぎはしないか。

 

この歌はめっちゃ好きだけど。

 

ということで、日本語も「光年距離」とかにしたほうがクリアになりそうだ。

 

次に、周期表などの化学系の展示や、我々の体がどの元素でできているかなどを表したものがあった。

 

体の筋肉や皮膚を構成しているのはタンパク質で、タンパク質を構成しているのはアミノ酸なので、炭素や窒素が多いと想像で思っていたが、

体を構成しているのは、窒素3%、炭素18%に対し、水素10%、酸素65%と、酸素が圧倒的に多かった。

そういえば、体重の60%は水分ということをてっきり忘れていた。H2Oだ。

 

その後に、進化や細胞あたりの生物学の展示があった。

 

ネズミと、ハエと、人間で共有されている遺伝子の数の割合をベン図で表した図を発見した。

ネズミになくて、人間とハエが共有している1%の遺伝子ってなんだろう?と一瞬思い、係員的な人に質問しようかと思ったが、機会を失ってしまった。

 

たぶんだが、ネズミは夜行性なので、人間とハエが共有しているのは、昼行性に関する遺伝子ではないかと推測している。また行ったら聞いてみよう。

 

さらに進むと、巨大なマンモスの模型があった。

さすが氷河に包まれていた北米とだけあって、最終氷河期の展示が多い。

 

また、五大湖の一つスペリオル湖に面しており、1万個の湖があるミネソタならではの湖系の展示がとても迫力があった。

 

しかし、最初の方の宇宙や化学や生物の展示で飛ばしすぎて、もう体力的に疲れていた僕は、あまり覚えていない。

 

すごかったという印象だけが残っている笑

タイトル詐欺のようになってしまって、期待していた方には申し訳ない。

 

北海道博物館も、北海道開拓村も、アイヌの暮らしや開拓当時の状況などがわかるようになっていて、面白すぎて1ヶ月に2回行ってしまったことがある。

 

ウポポイにはまだ行けていないが、いつか行ってみたい。

 

北海道の北見にある、淡水魚に特化した「山の水族館」も大好きだ。

 

主要都市にある大きな博物館は、ジェネラルな科学や歴史を楽しむことができるが、

対照的に、ご当地博物館は、その土地に特化した展示を観れるのが楽しい。

 

Bell Musiumでは後半バテてしまったので、どうせ無料だから、次行ったら最初の方はスルーして氷河期や湖に関する展示を重視してみたい。

 

ではまた!

 

アメリカ滞在記シリーズ↓

higassan.hatenablog.com