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起床すると、若干の頭痛があったがおそらく酸欠によるものだと思う。
なぜならここは標高3000mを越える街だ。
マチュピチュ村(マチュピチュ突撃前夜に泊まる村)と、マチュピチュ登山後に泊まるオリャンタイタンボの宿を、Booking.comで予約してから、クスコ付近の遺跡巡りへ向かった。
クスコ付近にある4つの遺跡を周ることができる周遊チケットがあると(地球の歩き方か何かで見たか)聞いていた。
まず、街でタクシーを捕まえる。もちろんメーターはなく、料金は交渉である。
しかも、公認のタクシーと、勝手にやってるタクシーがある。
空港では、入ってこれるのは公認のやつだけだったが、街では見分けがほぼつかなかった。
プってクラクションを鳴らされ、乗らないかというジャスチャーをされる。それの繰り返しだ。
テキトーにやさしそうなおじさんの車を捕まえてみて、昨日の空港から宿までの10ソルを基準に、カタコトのスペイン語で交渉して、4つの中で一番標高の高いタンボマチャイに連れて行ってもらうことにした。
交渉と言っても、スペイン語の本にのっている数字を言いつづけて、相手がうなずくのを待つだけだが。
タンボマチャイは標高3800mある。
このときは、若干頭痛があったくらいで、これくらいなら高山病にはならないかなと感じていた。
遺跡の前にチケット売り場があるが、ペルーでは観光地のチケット売り場で、おつりを持っていることがほとんどない。
もちろんマチュピチュの予約のようにはカードも使えないため、ぴったり出すか少し多く払うしかない。詳細は忘れたが、少し多めに払うしかなかった。
アンデス風の格好をしたおばさんがアルパカと戯れている、THE南米な光景がここでは見ることができる。
しかし、写真を撮ろうとするとこのおばさんたちはお金を要求してくるので気を付けてほしい笑。
階段が続き、息が切れてくる。日本よりも酸素が薄いのを感じた。
その辺にけっこういるリャマやアルパカと戯れた後、プカプカラという遺跡に向かった。
僕たちは薄々感じていた。
遺跡、似てね?
そう、建造時の細かい背景などを知らない僕たちには、これらの石造りの遺跡はすべて同じに見えて、ちょっと飽きてきちゃったのである笑。
おいおい。マチュピチュ行く前に大丈夫か?笑
プカプカラからはタクシーを使わず、歩いて下ることにしてみた。45分ぐらい歩いたところに小さな料理店があった。ネットにも確か載っていない小汚い(失礼)店構えの店であった。
しかし、入ってみると、内装はとてもきれいであった。僕たちのような歩いてくる観光客が立ち寄るために意外と繁盛しているのかもしれない。
スープをおいしくいただいた後、サービスでトウモロコシが出てきた。
前日から思っていたが、南米の人めっちゃ食うやんって思う。元々の料理のサイズが大きいうえに、サービス精神もあった。
小さい子供も接客してくれてかわいらしい。
陽気で良い人たちだ。いっぱい食ってるからちょっとぽっちゃりなのかなぁ。
南米のトウモロコシは日本のような甘いものとは違う。日本が特殊なのかもしれない。
南米のトウモロコシは粒が大きく「穀物」って感じがする味がする。味で言うと米に近かった。
店を出て、再び歩き始めた。
ケンコーという遺跡についたが、遺跡の違いがわからない(だいたい王の墓とか祭りの場所とかそんなん)僕たちは、軽く見て、また歩き始めた。
最後にしてこの辺で最大の、サクサイワマンについた。クスコ市街を上から一望できる。昔は役所だったのだとか。
歩いてみて思ったが、本当に酸素が薄い。
自分がサッカー選手だとすれば、絶対にクスコがホームのチームとは試合をしたくない。この酸素で全力で走ったら吐きますわ笑。
そういえばメッシが標高の高いボリビアで試合した時、最悪だみたいなこと言ってたので貼っておく笑。
メッシも嘔吐したボリビア代表本拠地は標高3676メートル…本紙記者もリタイア : スポーツ報知
しかし、現地の少年たちはその辺で走っている。
マラソンや水泳で高地トレーニングなどがあると思うが、生まれた時からこんなところで走っている人たちには勝てる気がしないなと思った。
サクサイワマンからはタクシーでクスコに戻った。
もともとアルマス広場で下ろしてもらう予定だったが、あんまり距離は変わらないだろうということで、水を買いたかったので近くのスーパーで下ろしてもらうことにしたが、最初に言っていたお金から1.5倍にされた。
スペイン語でぶわーって言われて何も言い返せなかった。
くそ、ミスった。この人たちは日本のサービス感覚で何か言うと、普通にここぞとばかりに金をとろうとしてくる。しかたない、これも勉強か。
宿に戻ったら、日中歩いた疲れと軽度の高山病が一気に襲ってきた。
高山病は夜になるらしいので、あまり昼間に調子に乗らないほうがいいらしいのだが、長時間歩くなどしてしまったので、ツケがまわってきたのかもしれない。
宿の近くに奇跡的に超コスパの良いピザ屋さんがあったのでピザを食べながら、言葉がわからなくても面白くないことはわかるペルーのバラエティ番組を見て、一周まわって笑っていた。
つづく。。。
ちなみに宿は前回と同じところです。