オオブログ!

答えのないことを考えるのが好きな大学院生のブログ。

人間は皆「酒袋」

今に始まった事ではないが、世界では人間どうしが傷付け合うような行為が後を立たない。

 

特に最近話題となった誹謗中傷や、人種差別などが何故ここまで起きてしまい、わざわざ人間自ら自分たちを不幸なほうへと導いてしまうのだろうか。

 

突然だが、話を展開するために、まず、人間を大きく捉えるところから始めようと思う。

 

僕は悩み事などができると、世界や宇宙スケールで考えることで、気が楽になることがある。

 

(今のところ立場的にも)僕のちょっとした失敗など世界のほとんどの人にとってはどうでもいいし、悪影響もあまりない。

 

または、こんな広大な宇宙の中で炭素と窒素の塊が何を悩んでんねん。

 

と考えると、自分の悩みのちっぽけさを痛感して、なんか悩んでるのがアホらしくなってくるのである。

 

福岡伸一さんの言葉を借りれば人間を含めた生物とは単に流動的なものであり、パスカルさんの言葉を借りれば人間は考える葦である。

 

本来、差などあろうはずがない。

 

しかし確かに、人間はお互いの「差」を生み出すことで、競争し、全体的には文明を発展させてきた。

 

物質レベルでは人間に優劣はないのに、こういった文明によって、発展・未発展または洗練・未熟といった人間界以外では意味をなさない差異(差異として人間が捉えているもの)によるプライドばかりが僕たちの平和の邪魔をしている。

 

なので、「差」に躍起になってしまって、精神までおかしくなってしまいそうな人は、いったん物質や物体レベルに立ち返って考えてみてほしい。

 

他の大陸を征服したからそこの人より優れているとか、文明がないから遅れているとか、そういう目線で物事を考えるのはもう全世界的にやめにしたい。

 

大昔の、人間に理性がなく、生きるか死ぬかの本能で生きていた、動物だった時代は、肌の色が違ったり考え方が違う人は敵に見えたかもしれない。

 

しかし今では、そのような違いが即時的には危害を及ぼさないという事を頭で理解できる理性がある。

 

しかし、リンカーンの時代、キング牧師の時代があって、乗り越えられてきたと思っていた人種差別は、まだ全然終わっていなかった。

 

ダメだ、人間は思ったより闇が深すぎる。パスカルの葦でも、僕の物体で考えるという考え方も、何かが足りない。

 

もっと人が根源に立ち返ってかつ、しょうもない闇を断ち切り、楽しく生きれる言葉はないだろうか。

 

そんなことをボヤッと思っていたある日、パーソナルベストな言葉に出会った。

 

というわけで、どうしょうもないプライドだけが成長してしまった人間という存在に、霜降り明星せいやさんの言葉を捧げたい。(気になったら見てみてください笑)

 

youtu.be

 

せいやさんは動画中で、要約すると以下のように述べている。

 

「人間は皆、酒を入れて出すだけの『酒袋』だから、酒袋どうしで争ったり、酒袋に何か言われて悩んだりするのはしょうもない。」

 

すなわち、人間は酒を入れて、排出するだけの袋だと言っている。

 

人間をたいした存在でないと考えている点では、先ほどのパスカルさんの言葉と似ているけれども、

 

「人間は結局、酒を楽しむために生きてる」という、楽しみのために希望を持ってちょっと頑張ろう的な、いかにも人間らしい点がこの言葉には含まれていて、今のところ僕の中ではかなりスーパーな言葉だ。

 

座右の銘にしようかと考えるレベルである。

 

 

人種はグラデーションだと思う。

 

元々は同じ人間が、何万年もの時を経て久しぶりに会って、違って見えているだけだ。

 

僕はゴリゴリの日本人だが、日本人にしては肌は黒いほうだし毛深い。

 

日本の中でもまだ日本になって歴史が浅くて遺伝的に混ざりが少ないところ、例えば、「沖縄っぽい顔」とかあると思う。

 

でも、欧米の人には沖縄っぽい人も本州っぽい人も、アジア人にしか見えないはずだ。

 

ハーフと呼ばれる人もいるが、元をたどればクォーター→1/8→1/16→…という風にみんな混血している。

 

そういった小さなグラデーションが、物理的に遠ざかった民族どうしで積み重なって、けっこう違う見た目になってしまっただけだと思う。

 

〈話がブレまくる解説〉肌の黒い人は、赤道付近の強すぎる日光で肌を痛めないように、黒さの要因となるメラニンが生成されバリアを作っている。なので黒人が日差しが弱い北欧などに行くと、日光を浴びることで生成されるはずのビタミンDが、日光が遮られてしまい不足するらしい。逆に、肌が白い欧米系の人が日差しが強いところに行くと、皮膚がん等のリスクがあるらしい。肌の色は、住んでる場所によって、なるべくしてなったのだと言いたかった笑。よって優劣はない。強いて言えばどっちも適応してて素晴らしい。

 

結論。

 

旨い酒を飲むために生きよう。

 

しょうもない理由で、酒を飲む機能を持った仲間(酒袋)を罵倒したり軽蔑したりせずに、

ちょっと頑張って、酒袋どうしで体に酒を入れて、排出して、明日からまた仕事に取り組もう。

 

争いなく、真っ当な手段で勝ち取った酒を、ともに頑張ってきた酒袋と飲む酒は最高に旨い。

 

人類皆酒袋。

 

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ありがとうございました。

動画ではより詳しく酒袋の概念が語られているので気になる人は是非見てみてください。