オオブログ!

答えのないことを考えるのが好きな大学院生のブログ。

学生という身分だが、あえて今の日本の就活に物申す

修士になって、就活を意識した周りのみんなの豹変ぶりにびっくりして、一発書かずにはいられなくなってきました。

 

最近、吉本の一件や、NHKから国民を守る党の主張などを見て、これまで当たり前のようにスルーしてきたけど、日本の慣習ちょっとおかしくね?

といった意識が少しずつ国民にも芽生え始めているのではないかと思います。

 

そこで、僕にも一つ、日本のこれおかしいなと思うことがあるので、今回書きます。

 

それは、学業と就活を並行して行うことが当たり前となっている(しかも就活時期がどんどん早まっている)ことについてです。

(※大学のことしか知らないので大学生もしくは院生の就活について書きます)

 

日本の就活は早すぎると思います。

 

この時期(6,7月ぐらい)の3年生や修士1年の人に就活させて、企業はいったい何を求めているのでしょうか?(※1)

 

学業はほどほどに、早く社会のことや将来のことを考えている人ですか?

 

それだったら、企業も我々も、「大卒」とか「新卒」にこだわる必要なくないですか?

 

能力のある人が「中退」でもいいので就職すればいいじゃないですか。

 

学部生なんかはとくに、卒業研究もしないうちに就活始めて、「自分のやりたいこと」なんか本当にわかってるんですかね?

 

もちろん、大学に入る前から将来やりたいことが既に決まっていて、それをブレないまま持っている人も少なからずいるとは思います。

 

しかし、多くの人が大学レベルの研究や論文執筆は初めてだと思うので、それをやる前やった後で、やりたいと思ってきたことが、やはり好きなのか、分野は好きだが自分でやろうとは思わないのか、嫌いなのか、いろいろ変わってくることも多い気がします。

 

なのに、それも待たずに就活を始めさせる日本の企業。

 

学業と就活を同時並行させて(理系なんかは研究一旦ストップさせて就活して)、どっちつかずになってないでしょうか。

 

学生なのに研究をちょっとはストップさせないと就活できないの冷静に意味わからなくないですかね、、、

 

「院卒」って、ある程度専門的な知識を持った人を欲しているんですよね?

なら、きちんと研究させて専門的なことさせてあげないと駄目じゃないですかね、、、

 

将来のこと考えたい人はいくらでも早く考えて、個人的に先輩の話を聞きに行ったりするのは全然いいと思いますが、将来の進路に直結するような、「企業側が行う選考」は、自分の研究を卒論とか修論にまとめて、ある程度形にするぐらいやってみてからのほうが、企業が求めていることと自分が本当にやりたいことのミスマッチも減りそうですし、いいと思います。

 

近年、企業が早めに選考してるのは、ある人が大学でやっていることが、企業が求めていることとか、その人自身のやりたいことといまいち結びついていないケースが多いのが、一つ原因なのではないかと思います。

 

企業も「大卒」だけでは物足りず、早めに人材を探したいし、学生も大学のことだけやっててもダメなのではないかと焦りだしてしまう。

 

こんなどっちつかずなことをやっているから「大卒」「院卒」の価値がどんどん下がっていくのだと思います。

 

 

高校までは、学校で学ぶことがほぼそのまま次の進路に結びつきました

 

しかし、大学から社会へは、そうとは限らない

 

だからこそ、企業がもし、「大卒」「院卒」を積極的に採るのなら、学生に一旦は学業に集中させて、形にした後(すなわち卒業レベルに達した後)に、そこで得た知見から社会でどういうことをしたいかを考えさせるべきだと思います。

 

そうでないなら、「大卒」「院卒」(「新卒」)にこだわらず、通年採用したらいいと思います。企業がそう明言すれば、もう研究などせずに就職したい人は無駄に研究生活を送らずに就活できるし、企業も待たずに優秀な人材を採れてハッピーじゃないですか?

 

「就活ルール撤廃」と言いつつ、ただただ就活時期が早まっていくだけなら、高校から直接就活してもなんら変わらないですよね。

 

学部1年や2年でも、優秀な人材なら確保したいということであれば、「大卒」などという称号に価値がなくなってくるんじゃないかなって思います。

 

要するに、僕が言いたいのは、

  • 「○○卒業」にこだわるなら、その能力をつけるすなわち卒業まで待つべき
  • 待たないなら、そんなしょうもない「○○卒業」のような肩書きにこだわるべきではない

 

どっちかにしたほうがいい。ということです。

 

このままだと、研究はしたくないけど院卒のほうが待遇がいいからなどの理由で院に行く人が増えて無駄な2年を過ごす人が増えると思います。

 

そして、就活をするために研究しなかったりできなかったりするので日本の大学の研究のレベルも下がるでしょう。

大学の研究室の成果において院生の成果は結構大事だと思いますよ。

 

やることは違いますが学部生の「大卒」に対する意識にも同じことが言えると思います。

 

 

最後に、「日本人、周りから遅れることにビビり過ぎ問題」について触れたいと思います。

 

高校出たらすぐに大学、大学出たらすぐ就職

とにかく周りがやっていることに合わせないといけない。

当たり前のようになってきていますが、そんなことはないんじゃないかと思います。

 

もちろん、世界の誰よりもある分野でリードしていたいから早くその仕事を始めるぐらいの熱い志を持ってすぐに就職するなら、ぜひとも頑張っていただきたいですが、もし、周りが就活してるから就活してるなら、1回なんで就職するのか考えたほうがいいと思います。

 

人それぞれペースがあってしかるべきですし、自分のタイミングでやりたいと思ったときにやったほうがモチベーションも高いと思います。

 

海外では、大学入学が決まった瞬間、いきなり休学してバックパッカーの旅に出ちゃうなんてこともけっこうあるみたいですよ。

 

日本人の僕らじゃもはやそんな発想すらないでしょ。

 

だから僕、日本の当たり前を疑っていきたいんですね。

 

話は戻りますが、必ずしも今までやってたことが使えるわけではない、「大学→企業」のステップは特に、3月に卒業して4月にすぐに入社する必要はないと思うんです。

 

3月卒業時からそこで初めてインターンとか行って考えても十分だと思います。

 

今までより、明らかに大きな将来を決める選択だからこそ、学業などと並行せずに、一回学業はやり切ってその分野に関する自分の気持ちをわかったあとに、じっくりじっくり選考とか受けていっていいんじゃないかなって思います。

 

あと、今は減っているのかもしれませんが、やたら企業が「新卒」にこだわるのもよくわからない。

そういうところである人を切り捨ててしまうのは企業にもデメリットだと思いますね。

 

採用側がそれを重視しちゃうと本当に遅れたくなくなりますよね。

まるですぐに就職するのが絶対にいいことのようになってしまっているのはそういうところからきていると思います。

 

 

以上から、僕は、今の就活は、学業をきちんとさせたいのであれば早すぎて学業をそこまで重視しないのであれば中途半端だと思うので、新ルールとして、

  • 企業が「大卒」「院卒」に価値を見出すなら卒業間近または卒業後の就活解禁
  • 企業がただ能力がある人が欲しいのであれば学歴にこだわらずに通年採用する

この2点を提案します。

 

少々過激になってしまったかもしれませんが、僕が最近の日本に違和感を感じていることを言いました。

 

さらにただ批判するだけではなく、改善案を提示しました!笑

 

まだまだだとはおもいますが笑。

でも主張はわかってくれる人はいるのではないでしょうか。

 

早ければいいってもんじゃないですよ。

もう1回、日本の大学のレベル上げましょう(上がり過ぎたら俺入れんくなるけど笑)。

 

働き方改革という言葉が流行していますが、選び方から、改革していくべきじゃないでしょうか。

 

ではまた!

 

(※1)「この時期はインターンだから行かなくてもいいでしょ」という意見もあると思いますが、それはインターンに受かったことや、インターンの経験が全く採用に関係ないことを各企業が宣言しない限り、結局、インターンの選考の段階からもうほぼ本番みたいな企業もある印象を、こちらは受けてしまいます。)