この週末は雲一つ無い快晴だった。
快晴だったのだが、今やってる研究プロジェクトで何かしらの結果を出したく、実験するためにアメリカに来てから初めて休日出勤した。
まがいにも研究留学という貴重な体験をさせてもらっているので、アメリカのちょっとした学会で発表してみたい。
ということで、My Burgerという店でハンバーガーとポテトをテイクアウトして研究室に自転車を漕いで行き、数時間かけて土からRNA抽出をした。
その後、やっぱりこの快晴でどこも行かないないのはもったいないなと思い、サイクリングに繰り出した。
ミネソタは緯度が北緯44.9度と高く、夏のうちは日が長い。ちなみに札幌は北緯43度なので緯度はかなり近い。
しかし、サマータイムがある影響で、この時期でも20時前までは日没しないのが札幌と違うところだ。なので16時ごろに実験が終わっても、あと数時間は外で過ごせる。
週末に晴れていたら外に出ないと気が済まないのは、小中高と土日を野球に費やし、大学では毎週自転車キャンプに行っていたせいで、それ以外の過ごし方がわからないからだと思う。
だが、日光を浴びないと鬱になりやすいということも言われているし、あながち悪くもない。
平日は実験やパソコンでの作業をすることが多いから、リフレッシュにもなる。充実は待っていても来ない。獲得するものだ。
前置きが長くなり過ぎなので、そろそろサイクリングの話に移ろう。
多分ほとんどの日本人が知らないことだが、ミネソタ州には1万個の湖があるらしい。五大湖の一つ、スペリオル湖にも面しているので、機会があれば行ってみたい（「州」がデカすぎて、同じ州でも簡単には行けない）。
五大湖のような超巨大な湖はないが、僕の住む州都ミネアポリスにもいっぱい湖がある。
その中でも、Midtown Greenwayというサイクリングロードで近くまで行けて、比較的アクセスしやすいのが、Bde Maka Skaという湖だ。
愛車が好きすぎて湖がほとんど見えない写真だが、海のビーチのように、みんな湖岸で水着になったりして水遊びしていた。
散歩、ランニング、サイクリングしている人もいる。湖の周りを一周する道は歩行者用と自転車用も分けられており、自転車用に関しては一方通行なので正面衝突する心配はない。
一周は3.19マイル＝約5.1キロらしくてちょうどいいと思った。
Bde Maka Skaは先住民族の言葉でWhite Earth Lake（白い地の湖？）という意味らしい。
アメリカには意外に先住民族の言葉が残っていて、ミネソタという名前もそうだ。
Mniが「水」で、sotaが「曇り空のような」を意味し、「曇り空の色に染まった水」という意味らしい。Wikipedia情報だが。
曇り空ってなんか嫌な訳し方だ笑。しかしおそらくこの地域の水辺のことを表しているのでまあいいか。
実際の空は晴れが多いと感じる。
半周ほどすると、もう一つの湖であるLake Harrietにつながる小道に分岐するところがある。
注意深く見ておかないと通り過ぎてしまいそうだ。
小道（ここもサイクリングロード）を抜けると、良い匂いがしてきた。
ライブステージがあり、音楽を聴きながら、何人かはバーベキューをしているようだった。
日没までに帰らないと行けなかったので、音楽はスルーして、Lake Harrietを一周した。
Bde Maka Skaよりは湖の周りに木が多く、湖があまり見えない笑
ビーチで遊ぶ向きの湖ではないのかもしれない。
しかし、一周目前で、船がたくさん浮かんでいる場所に出た。
こっちの湖は船遊びがメインなのかな？
一周し、またBde Maka Skaに戻り残りの半周を終え、サイクリングロードを通って帰ってきた。
淡路島一周をアワイチ、琵琶湖一周をビワイチと言ったりするから、
Bde Maka Ska一周はブデイチ、Lake Harriet一周はハリイチかな。
湖に行くまでの行程も合わせて計22.9マイル（36.6キロ）の旅。疲れた笑
札幌から小樽ぐらいの距離だ。大阪から神戸ぐらいの距離でもある。
ちなみにこの16時からのサイクリングの前に、家と研究室の往復11.5キロの自転車通勤もしているので、合計48キロの旅となった。
いや、漕ぎすぎやろ笑
疲れたので、Whole Foodsというスーパーで、99セントのアメリカにしては激安缶ジュースを買ったらほぼ味がしなくて途中で捨てた。
帰国したら安くて美味しい日本の缶ジュースに感謝しよう。
ではまた！
P.S.
おまけ。
道がふさがれてたというか、彼らの住処に人間が道を作った。
アメリカ留学シリーズ↓
