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答えのないことを考えるのが好きな大学院生のブログ。

【随時更新】アメリカで知った英語一覧 ミネソタの歩き方018

以前にアメリカで伝わらなかった英語についても書いた→【随時更新】アメリカで伝わらなかった英語一覧 ミネソタの歩き方015 - オオブログ!

発音の意識とかは日本にいてもできると思うので、海外に行く予定がある人は意識しておくといいかも知れない。

 

今回は、アメリカで知った英語についてまとめた。

 

【日常生活編】

・Neighborhood(地区・地域)

僕の勘違いかもしれないが、日本の英語教育では、この単語は「近隣」とか「近所」として習うことが多いのではないかと思う。

だがアメリカに来てみて、「この地域は〜」というように地域の特性などを話す文脈で使われることが多いと感じた。

僕がareaを使いたくなる文脈でもネイティブはneighborhoodを使っていた。これらはほぼ同じなのかもしれないが、語彙の幅が広がった。

 

・Straightforward(簡単な・複雑でない)

簡単なという意味ではEasyも使えるが、Easyが「努力があまりいらない様子」に使われるのに対して、Straightforwardは特に「何かのプロセス(実験手順やウェブサイトへの登録手順など)が簡単であること」を指して使われている。

 

・To-go box(持ち帰り用の箱)

アメリカの飲食店で出てくる料理は量が多すぎる。みんな食べきるから体が大きいのかと思いきや、結構お持ち帰りする。会計の時に、"Could I get a To-go box?"などと言うと持ってきてくれる。店員側が示唆してくる時もある。

 

・Cheese stakes(焼いた肉をパン生地に挟んでチーズ系のソースをかけた食べ物。下の写真参照。)

これ割と美味しいので週1で食べている。

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・Cheese curds(溶けるチーズを揚げた食べ物)

アメリカすぎる食べ物。正直想像は超えて来ない。見た目通りの味で、3個ぐらいで飽きるが、アメリカ人が「どう?美味しい?」と目を輝かせて聞いてくるので「めっちゃ美味しいよ!」と言っておいた。僕はまだまだ日本人だ。

f:id:higassan:20221020042910j:image

(引用元:https://iambaker.net/cheese-curds/

 

・Inflation(タイヤの空気を入れること)

自転車を買い数ヶ月乗ったので、自転車屋さんで空気を入れたいと言おうとして“I want to pump the air to these tires”みたいなテキトーな英語(毎回調べてる暇がないので知っている単語でそれっぽいことを言うのは海外滞在あるあるだと思う笑)を言ったら、"Inflation?"と言われて知った。他にもpressureやpressurizeなども「加圧する」という意味なので使えると思う。

日本語で「空気を入れる」と言うので「空気」にひっぱられすぎて初手でthe airを使ったが、英語では「空気」を含める必要は特にないとわかった。

 

・On your left!(左から抜かします)

自転車に乗っていると後ろから抜かしてくる自転車の人にこれを言われる。合っているかわからないが自分も抜かす時に真似して使ってみたら伝わった。アメリカは右側通行なのでOn your leftだが、日本を含めた左側通行の国ならOn your rightだろう。

子どもの時、周りの大人や友達が使っている言葉の意味がわからないが、意味を推測してほぼ同じシチュエーションで一か八かで使ってみたことはないだろうか?26歳になる年にそれをアメリカでやっているところだ。

 

・Is it going up/down?(このエレベーター上/下に行きますか?)

これは知らなくてもわかると思うが、いきなり使えたらかっこいい。僕はマンションの9階に住んでいて、たまに下行きを待っている時に上行きのやつが止まることがある。そういった時に確認する際に使える。

 

・Work(機能する)

ほぼ毎日のようにこの意味で使われているのを耳にする。Does it work?で「それで大丈夫ですか?」になるし、If it works for youで「あなたがそれでいいなら」になる。例えば集合時間を決める時に、1時はどうかと聞かれたらThat works.と言えば同意できる。とても便利な言葉だ。

 

・~ish(〜ぐらい、〜的な)

スラングだが、既存の単語にishをつけると「〜ぐらい」の意味になる。

例えば実験で、ある粒状の薬品をpHを見ながら5粒程度加える時(4粒にも6粒にもなり得る時)に、何粒加えるか聞かれると、maybe fivish?(five+ish)と言ったりする。

集合時間を決める時にも、sixish?「6時ぐらい?」って責任を持たずに提案する感じで言ったりする。これは実は以前から知っていたがアメリカでリアルに初めて聞いた。

 

・Geez(なんてこった)

感嘆文でJesus Christと言うことはご存知かもしれない。しかし実際にJesus Christとフルで言う人にはまだ出会っていない。略してGeezが多い。僕は一応、仏教徒だから同じタイミングでBuddaって言うネタをやってみたが、ああなるほどね〜って感じでスルーされた。

 

・Sideburn(もみあげ)

散髪屋さんに初めて行ったので、行く前に使いそうな単語を調べていて、ちゃんと店でも言われたので予習しておいてよかった。

 

・Ivory Coast(コートジボワール

2014年のサッカー男子W杯の時に日本はコートジボワールと対戦したりしたので、現在20代ぐらいの世代は「コートジボワール」呼びに馴染みがある人が多いと思うが、これはフランス語らしい。

英語圏の民間レベルでは、Ivory Coast(象牙海岸)呼びが定着しているとのこと(Wikipediaによるとコートジボワール国側としては意訳しないでほしいとのことだが)。

まず、コートジボワールってそう言う意味だったんだともなったし、アイボリーっていう色は象牙からきているのかという気づきにもつながり、色々と発見があった。

ミュンヘンなどもそうだが、日本語の表記は現地の発音に近づける傾向があり、英語読みはまた別で覚えないといけない。

 

【学校編】

・3桁の数の言い方

日本の英語教育だと153とかは、one hundred and fifty threeと言うと習わないだろうか。

僕はこの言い方は長いから、本当に言ってるのか疑問に思っていた。

ネイティブは、one fifty threeと言う。232だったらtwo thirty twoだ。ちなみに100ちょうどはone hundredと言う。

 

・小数点以下の数の言い方

1.2とかだとone point twoというが、0.2など一の位が0の時は、point twoのようにzeroを省略することができる。

 

・Squared(2乗)

Squareは正方形という意味もあるが、正方形の面積は辺の長さを2乗して求める。それが理由かはわからないが、2乗はSquaredだ。Two squared is fourのように使えるらしい。

統計学で決定係数R2乗値のことをR Squaredと言うことを知っている人もいるかもしれない。

ちなみに3乗はCubed、

AのX乗はA to the power of Xと言う。謎にかっこいい。

 

 

【番外編(野球スラング)】

・Upstairs(高めに外れた球)

ピッチャーが投げた球がストライクゾーンよりも高めにきた時に「上の階」と表現するらしい。サッカーでめっちゃ外したシュートを日本で「宇宙開発」と言うことに似てるなと思った。

 

・White Castle Special(スライダーを多投すること)

White Castleというのはアメリカのファストハンバーガーチェーンなのだが、そのハンバーガーが通称"slider"らしい。今季の大谷はWhite Castle Specialを結構やっていた。

 

・Retired(バッターが出塁できないこと)

Retireは「引退する」という意味しか知らなかったが、野球系の文脈でたまに出てくるのでアメリカ人の友達に聞いた。

ちなみにReachedでバッターが出塁することを表す。

単純な英会話力だったら、日本人の中でも上には上がいるので、留学してても野球が好きじゃないと知れないような単語を覚えることに喜びを感じはじめた。

 

ではまた!

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「サービスが行き届いた国」はある程度の同調圧力によって成り立つ ミネソタの歩き方017

アメリカ・ミネソタ州に滞在して、4か月以上が経過した。

 

以前の記事で、日本とは少し違ったアメリカの国民性に触れた(アメリカ人は温かくもあり、冷たくもある ミネソタの歩き方003 - オオブログ!

 

あの記事から少し間を置いて、自分の考えをより言語化できてきた気がするので、ここにまとめておきたい。

 

日本よりも、アメリカのほうが街中における知らない人との会話はある。

そういった会話によって何でもない日常が盛り上がるし、一見それは温かくも感じる。

 

しかし彼らには、日本で感じられるような「親切さ」はない。

 

先日グランドキャニオンに行くためにラスベガスに5泊していたが、ホテルでホテル内にあるカフェの電子レンジを1分ぐらい使いたいだけなのに貸してくれなかったり、電子レンジ貸出しは1晩15ドルとか言われたり(結局使わなかったけど)、朝4時半ぐらいに出発するからチェックアウトの支払いを前日にさせてほしいと言っても融通が利かなかったりと、

ホテルのようなサービス業でも「おもてなし」ではなく、あくまで「仕事」との捉え方が大きいのではないかと思う。

お願いを言うと、些細なことでも追加で料金を取ろうとしてくる。

 

一方で、日本のホテルだったら、そもそも共用の電子レンジがあることもあり、気が利いている。

そういえば以前、集中管理の冷房しかなく「部屋が寒い」と電話したら電気ヒーターを貸してくれたこともあった。

日本のホテルには客が困っていたら可能な限りのおもてなしをするという精神が備わっているのではないかと思う。

 

そしてこれは国民性とは別問題だがホテルの価格帯も日本のほうが断然安い。料金当たりのサービスで考えると、日本は圧倒的にサービスが良いということになる。

 

もう言い古されていることだが、世界の中では珍しく、日本では電車が1,2分遅れただけで車掌は謝るし、落とし物は交番に届けられる。

 

なぜ日本人はこんなにも、与えられた役割以上の仕事を追加の報酬もなく、やることができ、アメリカ人はできないのか。

 

ここまで日本をポジティブに、アメリカをネガティブに書いたが、本当にそうだろうか。

 

例えば、仕事に対してきちんと報酬をもらわず、それを曖昧にする習慣があるから、日本でサービス残業のような問題が生まれてしまうのではないか。

 

今回は、この日本人の良すぎるサービス精神の1つの要因として、空気を読む文化a.k.a.同調圧力」を挙げたいと思う。

 

なぜ同調圧力を挙げたかというと、アメリカにおけるこの時期の人々のマスクのつけ方に他人に同調する姿勢を全く感じず、多様な考え方を尊重する姿勢を感じたからだ。

 

アメリカにあるのは、マスクを「してもしなくてもいい」という風潮だ。

日本にいると、MLBの観客席の映像などを見て、アメリカ人全員がマスクをしていないようなイメージがあるかもしれないが、そんなことはない。

 

実は、街にはしている人もしていない人もいる。2:8か1:9ぐらいの割合だろうか。

ただ、していない人を煙たがったり、している人に対して、そこまで警戒する?と嘲笑うようなこともない。

 

なぜかというと、おそらく他人にそこまで興味がない。人が何をやっているかなんてほとんど気にしていないのだ。

 

これは人種のサラダボウルと呼ばれるほどの多民族国家が生み出した風潮なのかもしれない。

宗教も食文化もいろいろ多様なので、他人がしていることをいちいち気にしていたら途方に暮れてしまうだろう。

 

こんなことを言いながらも、僕はアメリカのなかでは日本人すぎて、周りがマスクをしているとプレッシャーを感じてマスクをしようとしてしまう。

例えば、僕がマスクをしていないときに、マスクをしている人が話しかけてくると、「ああ、僕もしないと」と焦りを感じてしまうのである。

 

また、僕の母が家のなかでもマスクをしたり、父とソーシャルディスタンスを取っていると聞いて、そこまで警戒しなくていいだろと言ってしまった。

警戒するべきレベルに正解などないのに、あたかも周りがしているレベルのことが正解かのように、母の考えに対して干渉してしまっている自分に気づいたのだ。

 

このように(僕一人の例を日本代表のように使ってしまうのもよくないが)、知らず知らずのうちに、日本人の個人には、周りがしていることと同じぐらいのことをすべきだというバイアスがかかっていると感じる。

 

また裏を返せば、集団から個人に対する要求として、「言っていなくてもこの程度はやってくれよ」という圧力をかけてしまう文化なのだと思う。

慣れ過ぎて当事者がそれを圧力と捉えていないことがほとんどだが。

 

日本ではおそらくそういった文化も引き金の1つとなり、コロナ禍でも高い衛生基準を保つことができ、致死率が高いとされる高齢者人口が多いのにも関わらず、世界のなかでは驚くほどに新型コロナウイルスによる死者を増やさなかった。

 

全体のためなら個人レベルの煩わしさを我慢することができる。自己犠牲の精神は誇るべき国民性だと思う。

 

しかし、それと同時に、この同調圧力がもたらすのは「自分の意思で行動する」ことの制限ではないか。

 

アメリカにいる、マスクをしている人としていない人は、それぞれ自分の考えがあってマスクをするかしないかを決めていると思う。

 

何か情報を得たのか、高齢者とよく触れ合う環境にいるのかわからないが、個人の意思で行動を決めていると感じる。

 

一方で、日本人はほぼ全員マスクをしているが(5月からアメリカにいるので違ってたらすいません)、

オオブログ調べによると、オミクロン株流行期の60歳未満の新型コロナウイルスによる重症化率・致死率ともに、季節性インフルエンザと変わらないということのようだ。

(参考:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000964409.pdf)

(※重症の定義がコロナとインフルで違うこと、および未受診は換算されていないことには注意が必要)

 

60歳以上は重症化率・致死率ともに高いので、引き続き警戒は必要だと思う。

 

しかし、自身が60歳未満かつ、日常生活で60歳以上の人と触れ合わない人に関しては、インフルエンザと同じぐらいの警戒度でいいのではないかとも捉えられる。

コロナ以前、インフルエンザが流行する時期にマスクをしていなかったのであれば、今マスクをする絶対的な理由はないのではないか。

 

僕はこのデータによって、マスクを取れと言いたいわけではない。

周りに合わせるのではなく、自分で情報を掴み取り、自分で判断するべきではないかと言いたいのだ。

その結果として、マスクをつけるならそれで全然いいと思う。

政府や、自分が給料をもらっている企業などからルールが示されている場合は、従うのが理にかなっていると思うので、そういった理由でつけているのであれば良い。

 

僕が間違っている可能性も少なからずあるので、最新情報は常に確認していただきたい。

ただ空気に従ってマスクをつける風潮はやめていけたらいいなと感じる。

 

サービス精神の話に戻ろう。

日本の同調圧力が、コロナ禍における高度なマナーを作り上げてきたと述べた。

 

そしてこの圧力のおかげで、日常での高度なサービス精神も培われていると思う。

 

上司か客あるいは同僚からかはわからないが「これぐらいはやってくれるよね?」という圧力、そして周りのレベルに合わせて当然、違うことをしてはいけないという個人の認識がどんどんより良いサービスを形成していった。

 

そのおかげで、安くて早くて美味しい国ができたと思う。

 

アメリカの道路工事は、コメディーかと思うぐらい何か月もやっている。

しかも面白いのが、「毎日何かは、やっている」のに、何か月もかかっているところだ。

 

おそらく与えられた給料が同じなら、どれだけ頑張っても同じだと思っているので、ゆっくりゆっくりやっているのだと思う。

そして、道路を封鎖しているくせに、恥ずかしげも申し訳なさもなく毎日やっている。彼らには周りからの圧力は(ほぼ)ない。

 

また、僕の住んでいるアパートメント(日本で言うところのマンション)では、18階建てでエレベーターが2つあるが、最近1つ調子が悪くなってしまった。

アパート管理者からのメールによると、修理に数か月かかるらしい。

 

日本のエレベーターで工事のせいで数か月動いていないものは見たことがない。数か月もあれば新しいエレベーターを作れるぐらいだと思う。

 

それは、日本人はおそらく同じ給料でも、全力を尽くしたり、そもそもの納期の設定を最短にする努力をしているからだ。

 

アメリカなら施工期間を短くしてほしければ追加料金を取るのだろう。

 

僕は日本的なサービス精神のほうが好きだ。

根源には空気を読んで周りを気にしてなどという同調圧力があるのかもしれないが、お金で動いていないぶん、親切さや温かみを感じる。

 

しかし、良い仕事を正当に評価するという観点では、もっと日本のようなサービスにはお金を払うべきなのかもしれない。

 

「サービスが良い」ということは裏返すと、お金を払っている以上に人が働いているということだ。つまり釣り合っていない。頑張っている人が十分な対価をもらわずに頑張っていることになる。

 

労働者も家に帰れば消費者だから、これが経済が上向かない理由の1つにもなるのかもしれない(※あくまで想像です)。

 

まあ経済を上向かせなくても幸せを感じられるならいいと思うし、アメリカ的な殺伐とした感じにもなってほしくはない。

 

資本主義社会のど真ん中アメリカでそのようなことを感じた、25歳最後の月だ。

 

ではまた!

 

アメリカ滞在記↓

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【Bell Musium】博物館はその土地に特化した展示が面白い【氷河期・湖】ミネソタの歩き方016

週末に遊ぶ友達もいないので、一人で大学内にあるBell Musiumという博物館に行ってきた。

 

webサイトによると設立は1872年らしいが、3年前ぐらいに移転か改修がされたようで(伝聞なので確かではない)、見せ方が現代風で凝っているなと思った。

 

場所は、僕の所属している研究室があるセントポールキャンパスにかなり近い場所にある。

 

いつも研究室に行くときに自転車で通っている道で行くのが一番早いが、オフの日にまで同じ道を通ってたまるかという意地で、いつもと違う交通量の多い道で行った。

 

いつも行く道は、自転車とバスしか通れない専用道で、学生のためにあるような道だ。アメリカの大学のその地域内での優遇のされ方についてはまた別の機会にまとめたい。つまり、いつも行く道はめちゃくちゃ自転車を漕ぎやすいが、めちゃくちゃつまらない道だ。

 

あえて交通量の多い道に行くと、若干騒がしいが人の生活を感じることができる。Como Avenueという道にKazamaというラーメン屋さんがあり、美味しいと評判なので、いつか行ってみたい。

 

だが交通量が多いのも束の間。ミネアポリスを抜けると、雰囲気がガラッと変わる。現代感のあるミネアポリスとは違い、セントポールには少しレトロな雰囲気の家が並んでいて、一昔前のアメリカの景観が保全されている。たぶん。

 

雑な説明だが、坂を上り(ミネアポリスセントポールは上り)、広い通りに出ると、Bell Musiumがある。

 

またさらに脱線するが、ロードバイクのような自転車は駐輪する用のスタンドが付いていないことが多い。日本の駐輪スペースは何もないから、いつも僕のようなロード乗り(実際乗っていたのはランドナーという車種だが)は、壁や電柱に立てかけるしか停める方法がない。

 

しかし、アメリカでは駐輪スペースにほぼ必ず自転車を立てかける用の地面から生えた輪っかがあり、U字ロックで自転車とその輪っかを繋ぎとめることが出来る。

 

日本のロード乗りがたまに遭遇する、店を出た後に壁に立てかけていたチャリが倒れているということが起こらなくてありがたい。

 

話がめちゃくちゃ脱線した。もはや脱線がメインなのかもしれない。

 

博物館に入るとまず、料金を払わないといけない。

 

調べてなかったが、10ドルぐらい払うのは覚悟していた。係の人に学生ですか?と聞かれ、正直にスタッフですと答えたのだが、なぜか無料で入れた。

 

僕は日本では学生だが、アメリカにはResearch Scholarという肩書きで来ており、大学内でのIDであるU cardにもAffiliate Staffと書かれてある。

 

IDを見せてと言われたのでそのAffiliate Staffと書かれたU Cardを見せたが、それでも無料だった。たぶん、大学関係者なら無料なのだろう。係の人もそういう意味で学生ですか?と聞いてきたんだと思う。

 

2階に展示があると言われたので、正面の大きな階段を上って2階に行った。

 

まず左手に宇宙系の展示がある。

専門用語はわからないのでたまにググりながら見ていた。

 

"light years away"が「光年」と知り、awayがついていることで、距離の単位であることがわかりやすいなと思った。

日本語の「光年」は、しばしば時間の単位と勘違いされていると思う。

 

山口百恵の「さよならの向う側」の出だしは、「何億光年 輝く星にも 寿命があると~♪」だが、

これは「寿命」と言ってしまっているので「光年」を時間と思って使っているのではないかと思う。これでもし、この遠さでも見えるぐらい輝いている星にも寿命があるという意味だったら、言葉足らず過ぎはしないか。

 

この歌はめっちゃ好きだけど。

 

ということで、日本語も「光年距離」とかにしたほうがクリアになりそうだ。

 

次に、周期表などの化学系の展示や、我々の体がどの元素でできているかなどを表したものがあった。

 

体の筋肉や皮膚を構成しているのはタンパク質で、タンパク質を構成しているのはアミノ酸なので、炭素や窒素が多いと想像で思っていたが、

体を構成しているのは、窒素3%、炭素18%に対し、水素10%、酸素65%と、酸素が圧倒的に多かった。

そういえば、体重の60%は水分ということをてっきり忘れていた。H2Oだ。

 

その後に、進化や細胞あたりの生物学の展示があった。

 

ネズミと、ハエと、人間で共有されている遺伝子の数の割合をベン図で表した図を発見した。

ネズミになくて、人間とハエが共有している1%の遺伝子ってなんだろう?と一瞬思い、係員的な人に質問しようかと思ったが、機会を失ってしまった。

 

たぶんだが、ネズミは夜行性なので、人間とハエが共有しているのは、昼行性に関する遺伝子ではないかと推測している。また行ったら聞いてみよう。

 

さらに進むと、巨大なマンモスの模型があった。

さすが氷河に包まれていた北米とだけあって、最終氷河期の展示が多い。

 

また、五大湖の一つスペリオル湖に面しており、1万個の湖があるミネソタならではの湖系の展示がとても迫力があった。

 

しかし、最初の方の宇宙や化学や生物の展示で飛ばしすぎて、もう体力的に疲れていた僕は、あまり覚えていない。

 

すごかったという印象だけが残っている笑

タイトル詐欺のようになってしまって、期待していた方には申し訳ない。

 

北海道博物館も、北海道開拓村も、アイヌの暮らしや開拓当時の状況などがわかるようになっていて、面白すぎて1ヶ月に2回行ってしまったことがある。

 

ウポポイにはまだ行けていないが、いつか行ってみたい。

 

北海道の北見にある、淡水魚に特化した「山の水族館」も大好きだ。

 

主要都市にある大きな博物館は、ジェネラルな科学や歴史を楽しむことができるが、

対照的に、ご当地博物館は、その土地に特化した展示を観れるのが楽しい。

 

Bell Musiumでは後半バテてしまったので、どうせ無料だから、次行ったら最初の方はスルーして氷河期や湖に関する展示を重視してみたい。

 

ではまた!

 

アメリカ滞在記シリーズ↓

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【随時更新】アメリカで伝わらなかった英語一覧 ミネソタの歩き方015

【発音編】

・Tall

超簡単な単語がまさかのランクイン。長い単語(例えばimportantとか)は音節が多いので相手が推測できるが、短い単語ほど正確に発音しないと聞き取ってもらえない。Lの発音は、日本人が思ってるより深く発音しないといけないイメージ。喉に力が入るぐらい。

 

・Earthworm(ミミズ)

これは日常会話ではほぼ使わないが、土壌の研究をしていると使う。rの後にthが来て、またwormでrが入って、舌を行ったりきたりさせないといけない。rの舌にした後にバシッとthの位置に持ってくるのが難しい。同様に、worthやbirthなども難しい。

 

・Feather(羽根)

これはstate fairというお祭りで顕微鏡で羽根を見せる展示を行なっていた時のこと。「顕微鏡で見ているのはなんですか?」の問いに、featherと言っていたがなかなか一発では通じなかった。

これをもう少し噛み砕くと、whatで聞かれる問いは答えの可能性が無数に存在する。つまり向こうも文脈で判断するのが難しい。もし鳥の話をしている時なら伝わっていたかも知れないが、顕微鏡で見ているものは何か?の答えはなんでもあり得るので、まさか羽根と言われるとは思わないから、より伝える難易度が高かったのかもしれない。

いずれにしろ、thの発音は難しい。

 

・~late, ~rate系の単語

これは僕が中高生の時にLとRを特に意識せずに発音を覚えていたのが原因だが、日本人発音の音が分かったとしてもそれがLだったかRだったかを思い出せないことが多々ある。

例えばcalculate(計算する)の「レ」はLだが、accurate(正確な)の「レ」はRで、日本人発音時代にそれらを区別していなかったために、会話のスピードの中では舌の位置を間違えてしまうことがある。できるだけスペルを思い出しながら喋るようにしているが、徐々に本当の音を覚えて、スペルじゃなくて音から分かるようにしていきたい。

生物化学系の研究で使う単語の中では、cylinder(メスシリンダーなど)の「リ」はL、syringe(注射器)の「リ」はRなので注意。

正直、日本人のカタカナでこれらを区別して発音している人はほぼいないので、ネイティブの留学生でもいない限り日本でこれらの違いに気づくのは不可能に近いと思う。

 

・tr~, dr~系の単語

実はこれはアメリカではなく、以前にシンガポール国立大学との交換プログラムに参加した際に、アニメの「ドラゴンボール」の現地人の発音が「ジャゴンボ」と聞こえて衝撃を受けた時の話だが、知らない人もいるかもしれないので書いておく。

try, dry, train, dragon, driverなどの単語で、「トライ」のようにtを「ト」、「ドラゴン」のようにdを「ド」と発音するクセが日本人にはついている。

だが実際には、これらのtやdに母音はついていないので、ほぼ当てるだけのような感覚で、tryは「チュライ」か「トゥライ」、dragonは「ジュラゴン」か「デュラゴン」に近い発音だ。

※あんまりやりすぎると今度はtuやduになってしまうので注意。

シンガポールでの一件があってから、これは日本滞在中にまあまあ意識していたので、幸いアメリカではここはクリアできていると思う。

ちなみに、brainやplaneなども似ているが、bやpの発音は日本人は知らず知らずのうちにbuやpuにせずに発音できていると思うのでたぶん直さなくてOK。

 

和製英語編】

・×ランニングホームラン

→○Inside the park home run

野球用語は和製英語が多い。100年も自国で発展したから仕方ないけれども。調べてみるとたくさん出てくるので調べてみてね。

「サードゴロ」とか「タイムリーヒット」のような野球好きが当たり前に使っている単語もgrounder to thirdだったりRBI (runs-batted-in) singleというので、元高校球児の自分が考えている次元のことの言えなさに絶望する。

 

【カタカナ英語の功罪について再考】

以前の記事で、日本人が発音に苦戦するのはカタカナのせいにした(日本人が英語の発音に苦戦するのはカタカナがあるから説 ミネソタの歩き方002 - オオブログ!)。

 

確かに、発音に関してはカタカナの役割は中途半端だったと思う。

 

しかし、実はこのアメリカ滞在中に、失礼だが僕よりも英語が喋れない中国人に遭遇した。その人は、語彙もままならない。

僕もその人と喋る時、あるレベルの単語(中学レベルぐらい?)以上に簡単に言う方法がわからなくて逆に苦戦するほどだ笑

 

日本人は発音を度外視すると、日本語でもcupのことをカップと言うし、mattressのことをマットレスと言う。

 

その結果「たぶん英語でもこう言うだろうな」という基礎が、カタカナのおかげでできている。

 

つまり、カタカナ英語は、語彙力という意味ではかなり手助けになっている気がするのである(たまに上記のような和製英語というトラップが存在するが)。

 

発音に関しては、罪深いと思われたカタカナ英語だが、語彙力に関しては助けてくれていた。

 

なので結局、トントンなのかもしれない。どちらにせよ、喋りたいなら勉強しろや・喋る機会増やせやということなのだろう。

 

ちなみに、発音の勉強で僕がよく参考にしているのは、Improve your English pronunciation using YouTube(YouGlish)というウェブサイトだ。

単語で検索するとネイティブがYouTube上でその単語を話しているシーンの切り抜きを見ることができる。単語一つではなく、文の流れの中でどう発音されているのか、アメリカ以外の地域の発音にも対応しているのが魅力的である。

 

そんな発見があったアメリカ滞在開始4ヶ月後の日々である。

 

ではまた!

 

アメリカ滞在記まとめ↓

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異性にマウントを取らせてできた居場所に満足するな(82年生まれ、キム・ジヨン チョ・ナムジュ著)#読書録4

先日、大学院の後輩の女の子が薦めてきたとある本を読んだ。

 

書名は「82年生まれ、キム・ジヨン

 

数年前に韓国で話題となった本である。

 

自分が読む前から知り合いが何人か既に読んでいたので、少し内容は聞いていた。

 

主に男女平等に関する問題についてらしい。

読まずともだいたい内容が想像ついた(つもりだった)ので、最初はあまり読む気になれなかった。

 

自分は個人としては男女のことをフラットに考えていた自信があったので、個人レベルでは男女は平等だったし、

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ハンバーガー観 ミネソタの歩き方014

アメリカに来て、自分の人生観を変えるような出来事はまだ起こっていないが、

ハンバーガー観」は変わった。

 

一番大きな衝撃は、アメリカ人はハンバーガーとともにお酒を飲むということだ。

 

自分のこれまでのハンバーガーのイメージは、マクドナルドやバーガーキングですぐに出てくるファストフードのイメージだった。

 

そういう店には、滞在してもせいぜい30分、映画館までの暇つぶしとかでも1時間ぐらいだったと思う。

 

マクドナルドやバーガーキングで飲めるドリンクはソフトドリンクで、ハンバーガーやポテトに対しては、コーラやファンタ、オレンジジュースしか試したことがなかった。けっこう日本の研究室にマクドUber eatsを頼んでいたのはここだけの秘密だ。

 

日本ではまだ「ハンバーガー」と言えば、安くてパッと食べられてある程度美味しくカロリーが摂れるものというポジションではないだろうか。

 

しかしアメリカでは、日本ではあまり見ないファストフードではないハンバーガー店(もしくはハンバーガーを売りにしたパブ)が多く、マクドナルドやバーガーキングとは一線を画している。

 

そして、ディナーとしてそういったハンバーガー店に来る客も多く、そこでビールとともにハンバーガーやポテトを食べる。

 

値段は張るが、そのぶん具材が豊富で大きく、パティの焼き方もミディアムにするかレアにするかをオーダーすることができる。

ハンバーガーを一つの「食事」として提供し、そのレベルに相応するようきちんとこだわっていることが伝わってくる。

 

まだ日が残る夕暮れ、外に席があるパブでビールとともに食べるハンバーガーは最高だ。写真は

Red Cow North Loop • Handcrafted Burgers & More in the Twin Citiesで食べたもの(撮り方下手ですいません笑)。

 

 

そのままかじりつく人もいるが、かじりつくと顎が外れそうになるぐらい大きいので、ナイフとフォークで食べる。この感じもちゃんとディナーっぽい。

 

日本ではまだそういったお店はパブは少ないので、「ハンバーガー」はマクドナルドが流行ったために勝手にファストフードにされて、ポテンシャル的には損しているなと思った。

 

日本でもこのゆったりスタイルのハンバーガー店が増えたらいいな(東京とかにはもっとあるのかもしれないが、大都会札幌市民にはわからない)。

 

アメリカでの残り期間で、より美味しいハンバーガーに出会えるように意識していきたい。

 

ではまた。

 

留学滞在記まとめ↓

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新参者には厳しいアフターコロナの働き方【どの業界にも言える】ミネソタの歩き方013

5月末にミネソタに留学しに来た。

 

そのころにはアメリカで所属している研究室もリモート推奨で、実験をする必要がある人だけ研究室に来るようになっていた。

 

僕は約8か月の滞在しかなく、その間に結果を出したいから、ガンガン実験をしないといけない。

 

しかし、もともと5人ぐらいしかいない小さな研究室でもあるが、ボスを含めみんなリモートワークしており、僕以外の人は週2ぐらいしか研究室にいない。

 

実験には、試薬やチューブなどの実験器具が必要だが、研究室に慣れていない新参者はそれらがどこにあるのかがわかっていない。

 

その都度、Slackやメールで聞き、たまに数時間返ってこないこともあり、非常に効率が悪い。

 

他のメンバーは、リモートワークにより通勤時間がなくなり効率が良くなったのかもしれないが、

実験して結果を出したい新参者にとっては、他のメンバーのリモートワークは非効率だ。

 

僕はまだ会社で働いたことはないが、これに近いことは全国のコロナ禍で入社した新入社員が感じていることではないだろうか。

 

出社している人としていない人がいることで、対面だったら今日中にできたことが翌日以降になってしまったり、

また、対面で何かをしたいときは、コロナ以前は言う必要がなかった「明日来てください」を言わなければならない。本来は頼むことではなかったのに無駄に頼みごとが増えてしまう。

 

技術の発展が進めば、VRを使うのかホログラムを使うのか何かわからないが、勤務時間中は家とオフィスが常時ビデオなどでつながっていて、対面に近い状態になるのかもしれないが(それはそれで気持ち悪いけど)。

 

技術が発展しない間は、コロナ後になっても、完全リモートではできない職業(例えば研究職)は、メンバー全員で対面する日は週何回かは作ってほしいものである。

 

ではまた。

 

アメリカ留学シリーズ↓

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